高速道路のところどころに設けられている施設で、高速道路の利用者は、ここでトイレ休憩や給油、飲食などを行うことができる。従来は、高速道路上という閉鎖的な空間の中で独占的な経営を行うことができるため、競争原理が働きにくいことから、サービスが悪い、味がよくないなど、独占的経営による弊害に対する利用者の不満が強かった。しかし、2005年に日本道路公団が分割民営化されてから、通行料金以外の収入を増加させようと、サービスエリアの質の向上が図られるようになった。地元の特産品の販売、演奏会など様々なイベントの開催などが行われ、口コミでの人気の高まりもあり、全国にある話題のサービスエリアに行くこと自体が高速道路利用の目的になっている場合が増えている。こうした傾向は、民主党政権下で行われた高速道路の無料化実験や、通行料金の引き下げなどによっても促されてきた。マイカーを持たない人に対してはサービスエリアを訪れることを目的としたバスツアーまで行われている。