自動速度違反取締装置のこと。高速道路や一般道に設置され、自動車の走行速度を自動的に測定し、記録に残す。速度超過運転を摘発するために用いられる。「オービス」という名称は自動速度違反取締装置の通称で、本来はアメリカの航空機メーカーであるボーイング社が開発した装置の商標である。色々なスタイルがあるが、デジタルカメラで撮影されるものが一般的となっている。撮影の対象は、その時点での運転速度、運転者の顔、自動車のナンバープレートなどとなる。1990年前半の導入当初は、こうした撮影がプライバシーの侵害になるとして問題となった。そこで、現在では、オービスによる撮影が行われる地点よりも前のところに事前予告の看板を掲げるようになっている。これは、運転者の肖像権、ならびに同乗者などのプライバシーを保護するために、事前に撮影が行われることを予告することで撮影することに同意してもらい、またあくまでも速度超過という犯罪が行われた場合の証拠として撮影が行われるということを明確にすることを目的としている。一方、こうした予告は、本来の取り締まり効果を弱めることにもなっている。