電車やバスの車内で、ベビーカーを畳まずに利用することができることを意味するマーク。2014年3月に国土交通省の検討会で決定された。同じマークの上に斜線を引いたベビーカー禁止マークも決定され、転倒の危険がある場所に掲出される。混雑時にベビーカーを広げて利用することには強い不満の声もある。しかし、ベビーカーを畳むように強制しようとしても、ベビーカーを利用している人は、たいてい子供の荷物なども抱えているため、ベビーカーを折り畳み、かつ子供を抱きながらそれらの荷物も抱えることは困難である。また体勢が崩れて転倒するなど、車内事故が起こりやすくなる。また、ベビーカーの後部には荷物がかけられていることが多く、子供を抱え上げたとたんにベビーカーのバランスが崩れて倒れてしまい、まわりの人にけがをさせてしまったりする危険性もある。そのため、ベビーカーを車内でも畳まずに利用できるようにしようということになった。ただし、小型バスのようにベビーカーを畳まなければ乗り降りできないような場合、あるいはベビーカーのサイズが規定外に大きいような場合には利用者側の配慮が必要となる。14年10月からJR西日本が京阪神エリアでの掲出を開始するなど、利用の動きが広がっている。