火山の噴火時などの避難体制に即応した、火山情報の区分と内容の改善を目指した新しい五つの区分(レベル)の総称。2007年12月から16の活火山に導入された(13年7月時点で30)。火山活動の状況について、噴火時などにとるべき居住地域の住民などの災害対応をふまえて区分したものであって、次のように定義されている。レベル5(避難)、レベル4(避難準備)、レベル3(入山規制、居住地域近くまでの火山全域で立ち入りを制限)、レベル2(火口周辺規制、火口とその周辺地域での立ち入りを制限)、レベル1(平常)である。従来用いられていた緊急火山、臨時火山および火山観測の情報は、どのような火山の状況にあるのか、住民などにどのような行動を促すものであるかということに必ずしもつながっていない欠点があった。今回は、情報と行動を直結させるねらいから、わかりやすい表現に改め、火山の噴火などによる人的被害発生の防止、軽減に寄与するような内容となった。なお、未導入の80の活火山については、レベル5と4に対応した噴火警報(居住地域を含む火山全域で厳重警戒)と、レベル3と2に対応した火口周辺警報(居住地域近くまでの火山全域への入山規制と火口とその周辺地域への火口周辺規制を含む)を発令することになっている。