2014年11月22日長野県北部を震源とするマグニチュード6.7、震源の深さ約5キロメートルの地震が発生した。全壊・半壊家屋が141棟あったにもかかわらず、死者はなく、46人の負傷者を数えるにとどまった。被害軽減の理由は、地域コミュニティーを構成する住民が事前に互助組織を作って訓練していたことと、幸い積雪がない時期で、屋根が軽かったことが挙げられる。この地震は、阪神・淡路大震災の後、幅が約200キロメートルの新潟~神戸ひずみ集中帯で起こった04年新潟県中越地震、07年新潟県中越沖地震、11年長野県北部地震、13年淡路島地震に続くものである。このひずみ集中帯には、中央構造線断層帯や複数のA級活断層の存在が確認されており、将来ともに要注意といえる。