JVOADは、東日本大震災での災害対応の課題をふまえ、「災害時の被災者支援活動が効果的に行われるため、地域、分野、セクターを超えた関係者同士の連携の促進および支援環境の整備をはかる」こと、また「その活動を通じて将来の災害に対する脆弱性を軽減する」ことを目的として2016年に設立されたNPO団体である。16年熊本地震においては、熊本県、地元のNPO、全国の民間組織が連携する場を作るなど、発災翌日から現地で活動している。なお、JVOADの取り組みは、15年9月に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)」の目標11.bに規定された、「仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う」ことや、また、目標13.1に規定された「すべての国において、気候変動災害や自然災害に対する強靭性(レジリエンス)および適応の能力を強化する」という考え方に沿ったものである。