C型慢性肝炎(ジェノタイプ1b型、2a・2b型)に対する治療にはインターフェロン(IFN)が従来から使用されているが、C型肝炎ウイルスのジェノタイプが1b型でウイルス量が多い症例では、その効果が極めて低かった。最近、経口抗ウイルス薬であるリバビリンをIFNα-2bと併用することにより、高ウイルス量でIFN抵抗性の症例にも高い有効性が示された。また再発してしまった症例にも効果が認められている。リバビリンの用法・用量は、体重60キロを超える場合は1日800ミリグラム、60キロ以下の場合は1日600ミリグラムを1日2回朝夕食後に経口投与する。IFNの副作用としては、発熱等のインフルエンザ様症状、食欲不振、発疹、うつ症状、間質性肺炎、甲状腺機能異常、網膜症、白血球・血小板減少などがあげられる。リバビリンの副作用としては、貧血および催奇形性があり、妊婦はリバビリンを服用できず、リバビリンの服用期間および服用終了後6カ月間は避妊をする必要がある。また、IFNの高分子ポリエチレングリコール(PEG)でペグ化された製剤(ペグインターフェロンα-2a、α-2b)は、持続性で週1回の皮下投与が可能。副作用も少ない。