ヒトインスリンは、膵臓のランゲルハンス島β細胞より分泌されるホルモンで、糖尿病の治療に用いられる。インスリン製剤は、遺伝子工学的手法でのヒトインスリンが主流を占めている。超速効性、速効性、中間型、持続維持型の各種製剤で、カートリッジ型、キット型、自己注射用ディスポシリンジ型のものがある。内服薬にはグリクラジド、グリベンクラミド、グリメピリド、塩酸メトホルミンなどがあり、インスリン抵抗性改善薬として塩酸ピオグリタゾンがある。α-グルコシダーゼ(糖類分解酵素)阻害薬としてアカルボース、ボグリボース、ミグリトール、速効性インスリン刺激剤としてナテグリニドなどがある。