骨粗しょう症の治療目的は、骨量の維持・増加、骨折の予防である。エストロゲン製剤、活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、カルシウム・リン製剤、カルシトニン製剤などが用いられる。また、ビスフォスフォネート製剤は骨吸収抑制剤として用いられる。この製剤の注射剤は悪性腫瘍による高カルシウム血症治療薬として、内服薬は骨粗しょう症治療薬として2001年に市販された。アレンドロン酸として5ミリグラムを1日1回、毎朝起床時に水約180ミリリットルとともに経口投与。重大な副作用として、食道穿孔・潰瘍・びらんなどの食道障害が海外での報告にあり、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)や他の薬剤の経口摂取を避ける。また、本剤の週1回投与製剤として、35ミリグラム錠が市販された(06年7月)。同効薬としてリセドロン酸ナトリウム水和物などがある。