健康な人に開発医薬品を治験に比べて約100分の1の量を投与し、生体での影響をみる試験。医薬品の開発では、動物実験で有効性・安全性が確認できても、臨床試験(治験)で人に投与すると問題が起きることがある。マイクロドーズ試験は、動物実験後に人での安全性を検討するフェーズ1試験(第1相)との間に実施することから、フェーズ0試験と呼ばれ、国内での新薬開発の効率化・迅速化を図ることが狙いである。厚生労働省は、2008年に加速器質量分析法(AMS法)などを用いたマイクロドーズ試験を、国内で実施する方針を示した。