代表的な解熱鎮痛消炎薬である、ロキソプロフェンの商品名。炎症や発熱の原因となるプロスタグランジン(PG)という物質を生合成させる、シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素の働きを阻害する。非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の代表的な薬物で、安全性が高くよく効くので使用頻度の高い薬である。錠剤と細粒剤とがある。関節炎、腰痛、抜歯後の疼痛などの消炎、鎮痛には、1回60ミリグラムを1日3回服用する。症状を鎮めるための一時的服用(頓服)は1回60~120ミリグラム。急性上気道炎(かぜ)の治療時には、1回60ミリグラムを頓服。適応症はかぜ、腰痛、肩こり、リウマチなど。鎮痛薬や解熱薬による、ぜんそくアレルギーのある人は禁忌。消化性潰瘍のある人も避けるべき。胃を荒らさないためにも、食後服用を推奨。長期に服用する場合には必ず、医師、薬剤師の指導を仰ぐこと。