2種以上の薬物を含む薬剤を指す名称である。たとえば高血圧の治療は、単剤による療法には限界があるため、作用機序を異にする複数の薬剤を組み合わせて行われる。その場合は必要な錠剤の数が多くなり、患者にとっては服用しづらくなる。それを解消したのが、配合薬である。一例として、利尿薬と降圧薬を組み合わせた配合薬が販売されている。チアジド系利尿薬のヒドロクロロチアジと、ロサルタンカリウムに代表される降圧薬アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の配合薬として、「プレミネント錠」「エカード」「コディオ」「ミコンビ」など。また、カルシウム拮抗薬とARBの配合薬として、「エックスフォージ」「レザルタス」などがある。