うつ病、うつ状態、および多くの不安を伴う障害の治療薬。抗うつ薬。商品名は「パキシル」。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類され、1990年にイギリスで初めて承認を取得して以後、110カ国以上で承認されている。近年、うつ病治療においては、三環系や四環系の抗うつ薬に加え、SSRIやセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などに分類される新薬が導入され、さまざまな種類の抗うつ薬を用いた治療が行われるようになった。本剤は、日本では2000年11月、うつ病、うつ状態、およびパニック障害の治療薬として発売され、06年に強迫性障害、09年に社会不安障害の適応を追加取得している。また最新の適応として、外傷後ストレス障害(PTSD)に対する適応が、13年11月に承認されている。