アルコール依存症の治療において、補助的に使われる薬剤。抗酒薬のシアナミド(商品名「シアナマイド」)、ジスルフィラム(商品名「ノックビン」)は、アルコールの代謝に働くアルデヒド分解酵素を阻害して、酒を摂取した途端に強い不快感(二日酔い)を引き起こし、飲酒習慣を遠ざける。2013年には、断酒補助薬のアカンプロサートカルシウム(商品名「レグテクト」)が日本で承認された。中枢神経系に作用し、グルタミン酸作動性神経活動を阻害することで飲酒に対する欲求そのものを抑える。通常、1回666 ミリグラムを1日3回、食後に経口服用する。投与期間は原則として24週間。腸溶錠なので、かみ砕かずにそのまま飲み込む。主な副作用は、下痢、傾眠、腹部膨満、おう吐など。