3つの自己表現のパターン、すなわち(1) ノンアサーティブ(non-assertive ; 非主張的)自己表現、(2) アグレッシブ(aggressive ; 攻撃的)自己表現、(3) アサーティブ(assertive ; 適切な)な自己表現、のうち3つ目を指し、適切な自己表現スキルの一つである。自分も相手も大事にしながら、上手に自分の気持ちや意見を、きちんと適切に相手に伝える表現方法である。自分の気持ちや考えを素直に表現しつつも、相手の気持ちや立場、言い分にも配慮したということが相手に伝わるために、たとえ双方の意見が違っても、人間関係のストレスが少なくなる。例として、長蛇の列に割り込んだ人に対する一言を考えると、ノンアサーティブパターンはイライラしながらも我慢してしまう。アグレッシブパターンは、「バカヤロウ! みんな並んでいるのが見えないのか!」と怒鳴る。アサーティブは「並んで順番を待っていますので、後ろに並んでいただけますか」と伝えるのである。