アルコール依存症とは、お酒を習慣的に長い期間飲み続け、飲み方のコントロールがきかない状態となり、肝臓疾患などの病気を引き起こしたり、アルコールが切れると特有の精神状態になる離脱症状や、幻覚などの精神症状がみられ、会社に行けない、人間関係が崩壊する、などの社会生活に問題が生じている病気をいう。本人は、「お酒が好きなだけ。問題はない」と病気を否定することが多く、否認の病気(病気であることを認めない)とよく表現される。アルコール依存症の治療は、完全に酒を断ち、それを継続することである。医療機関(精神科)に相談して治療を受けながら、アルコール依存症の当事者でつくる自助グループや家族の会に参加することも有効である。