冬季うつ病

時事用語事典

[winter depression]

2010/02

島悟

佐藤恵美

冬の間だけ発症するうつ病。季節性うつ病、季節性情動障害ともいわれ、10～11月ごろから意欲減退、おっくう感、憂うつ感、だるさなどのうつ症状とともに、食欲増進、体重増加、過眠などの症状が出現する。春になると回復するため、うつ病である自覚をもちにくい。高緯度地域に発症率が高く、日照時間との関係が大きいと考えられるため、治療は薬物療法の他に高照度光療法が有効とされている。このような治療を適切に取り入れ、対処法を身につければ、社会生活への適応は比較的良好である。