近赤外光を用いて、頭皮上から脳の局所の活動量を測定する検査のこと。脳の局所の活動量が増加すると血液量も増加することが知られているが、光トポグラフィー検査では照射した近赤外光の反射光を測定することによって脳の血流量を測定し、結果として脳の局所活動量を測定する。トポグラフィーとは二次元的な画像計測・表示法という意味で、1990年代に日本の日立製作所の研究チームが、世界に先がけて開発した。2002年には脳神経外科領域において、言語機能の診断(言語優位野の判定)や、てんかん焦点の同定検査に対する保険点数が認められた。09年には、うつ症状の鑑別診断補助に向けた検査が、先進医療として厚生労働省に承認された。うつ症状には客観的な検査がないため、診断を補助する検査として期待されている。