健康づくりの進め方の一つで、健康状態や生活環境にかかわらず全員に対してアプローチすることで少しずつリスクを軽減させ、全体をよい方向にシフトさせていくこと。国策レベルでは、禁煙キャンペーンなどが代表的である。これに対して、疾病につながる因子をもった人などを対象に個別にアプローチしていく方法は、ハイリスク・アプローチと呼ばれる。ポピュレーション・アプローチを行うには、例えば生活習慣病におけるカロリー制限や運動のように、具体的で有効な予防策が確立していることが大切である。しかし、精神疾患では予防策が確立していないケースが多く、難しい点が指摘されてきた。そうした中、2010年に自殺予防のモデル事業として、「お父さん眠れてる?」というキャッチフレーズでポピュレーション・アプローチによる睡眠キャンペーンが行われた。