アメリカで発祥した、行動パターンに基づく性格診断における分類の一つ。タイプAは野心的、精力的、せっかち、タイプBは対照的に穏やか、協調的、辛抱強い性格とされている。もともとアメリカには、人間の性格をタイプAとタイプBに分類する、ジェイコブ・ゴールドスミス説が存在したが、1950年代に循環器内科医のメイヤー・フリードマンとレイ・ローゼンマンが、タイプAの性格行動を持つ人に心筋梗塞の発症が多いと報告したことで広く知られるようになった。フリードマンによれば、タイプAの人は刺激を求めて自らストレスの多い多忙な生活を選ぶため、循環器系に負担がかかり、高血圧や虚血性心疾患を発症しやすいとしている。しかし、この説に関しては疑問を唱える論文もいくつか存在し、実証性について検討の余地が残されている。