精神医療において、患者の安全や健康を考慮して入院を強要したり、行動制限の開始や継続の判断を行う専門医。または、そのための国家資格。「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」第18条に定められている。資格申請には、精神科での3年以上を含む5年以上の臨床経験を有する医師が、規定の講習を受けたうえで、ケースリポートを提出することが求められる。2015年、聖マリアンナ医科大学病院で不正取得が行われていたことが発覚、大きなニュースとなった。その背景には、1996年から資格取得の有無によって、診療行為の保険点数が異なるようになったことがある。2015年時点の精神保健指定医の有資格者数は、全国で約1万5000人とされている。