厚生労働省が推奨する睡眠に関するガイドライン。国民の健康作りを目的とした「健康日本21」において、2003年に「健康づくりのための睡眠指針~快適な睡眠のための7箇条」が策定され、14年に改正指針「健康づくりのための睡眠指針2014 ~睡眠12箇条」が発表された。11年ぶりの改正では、科学的根拠に基づくこと、ライフステージに応じた指針であること、生活習慣病や心の健康に関する記載を充実させること、という3つの方向性が重視され、睡眠の大切さと健康的な睡眠のための具体的な12の方法を示している。ライフステージに応じた部分としては、若年世代は夜ふかしを避けること、勤労世代は毎日十分な睡眠をとること、熟年世代は1日の生活にメリハリを作ることが勧められている。全体的にはセルフケアを推奨しているが、不眠が続く場合は専門家に相談することも勧めている。