何らかの原因で、安全や健康のための最低限の行動を行わなくなった状態のこと。具体的には、非常に不衛生な部屋で生活する、最低量の食事をとらない、非常につらい病気の状態でも医学的治療を求めない、といった行動を指す。いわゆるゴミ屋敷問題の一部には、居住者がセルフネグレクトの状態になっていることも多い。セルフネグレクトは、病名ではなく状態である。老化、精神疾患、社会的孤立が背景にあり、結果として無気力な状態に至り、セルフネグレクトとなることが多い。改善するためには家族や友人、地域社会、福祉の介入が必要な場合が多い。現在、日本では高齢化社会が進み、独り暮らしの高齢者が増えている。結果として、セルフネグレクトへの対応がますます必要となると言われている。