がんの進展の程度に応じ、治療法や生存率が変わってくるので、標準的な治療評価のために国際対がん連合(International Union Against Cancer)では世界のがん専門医によるTNM分類を使用している。これは3つの構成要素、すなわちT(原発腫瘍の広がり)、N(所属リンパ節転移の有無と広がり)、M(遠隔転移の有無)の評価により個々の悪性腫瘍の広がりを示す一種の略記法であるが、各国や各病院の治療成績比較に便利である。TNM分類に基づき臨床病期や病理病期が決められる。通常は病期1~4に分けられ、生存率とよく相関する。