ヒトの遺伝子の数は約3万個であるが、がん化に関係するものは数十個から100個程度である。がん遺伝子によってつくられるたんぱく質は細胞増殖因子そのもの(sis、hst等)、細胞膜にある細胞増殖因子のレセプター(受容体チロシンキナーゼ型 ; erbB、fms等)、セリン・スレオニンキナーゼ型(mos、raf等)、細胞内のシグナル伝達系に関係するGたんぱく質(H-ras、K-ras等)、核内たんぱく質(fos、myc等)に大きく分類できる。src遺伝子群、ras遺伝子群は細胞膜レセプター分子であり、核内たんぱく質の代表はミック遺伝子群である。