日本補完代替医療学会の定義によると、代替医療とは、現代の西洋医学領域において科学的未検証、および臨床医学未応用の医学・医療体系の総称のこと。通常に行われている西洋医学に対して、非通常医学と称することもある。具体的には、漢方や鍼灸(しんきゅう)などの東洋医学、伝統的・民族的医療技術に基づいた伝統医学などをさす。主流の医学医療に取って代わるものとして代替医学、あるいは補うものとして補完医学などと呼ぶ。アメリカでは専門の機関を設けて、西洋医学的手法による有用性を検証しようという試みが行われており、補完代替医療(CAM)と称している。日本においても日本緩和医療学会が、医療従事者向けに「がん補完代替医療ガイドライン」を作成し、関係者の理解を手助けしている。