免疫反応に関係する抗体以外のたんぱくで、リンパ球が産生するものをリンフォカイン、マクロファージが産生するものをモノカインという。代表的なものに、抗原が注射された場所にマクロファージを集める遊走阻止因子MIFや走化因子MCF、ウイルスや腫瘍の増殖を抑えるインターフェロンなどがある。これらのたんぱくは機能によって命名されているので、同一分子にいくつかの名前がついている場合がある。リンフォカイン、モノカインのうち、単離されて分子としての性状が明らかになったものをインターロイキン(IL;interleukin)という。IL1はマクロファージが分泌し、IL2~5はT細胞が分泌し、IL6はB細胞が分泌して、T細胞やB細胞を活性化し、増殖、分化を引き起こし、最終的にB細胞による特異的抗体の産生に導く。