子どもの患者(患児)に治療や検査の説明を行い、本人の同意を得ること。一般に成人患者では、理解能力のある自立した個人を対象とした、インフォームド・コンセントが実施される。従来、患者が子どもの場合は、保護者などの代諾者にインフォームド・コンセントが行われてきた。しかし、1994年に「子どもの権利条約」が批准されるなど、日本でも子どもに対する権利の尊重が求められるようになってきた。アセントは「同意」とも訳されるが、提案への「賛成」「承認」といった意味合いが強調され、患児の法的位置づけや理解能力に配慮し、なるべく自発的に同意させることが求められている。例えば、子どもが理解できるように用語を平易にしたり、絵などを用いて説明する工夫がなされている。