黄色ブドウ球菌の感染による、膿疱(のうほう)性皮膚病。多くは6歳以下の小児に見られ、学校などの集団内では子どもの間で伝染する危険性がある。夏に多く、虫さされ、湿疹から細菌が皮膚の中に感染する。まず、膜に包まれた黄色い膿(うみ)ができて、それが破裂してびらん状になる。そして、次々に菌が他の部位に移って同じような膿疱を作る。水疱(水ぶくれ)を作る型と痂皮(かさぶた)を作る型とがあり、とびひを繰り返すこともある。溶連菌によっても、起こることがある。学校のプールなどで悪化、ならびに感染が広がることがあるので、完治するまでプールでの遊泳は制限させること。まれに体力が低下した成人も罹患する。発症したら皮膚科の受診が必要であり、治療として外用薬を塗布する。