健康寿命の延伸等を実現するために、厚生労働省が2000年3月に開始した「21世紀における国民健康づくり運動」の通称。10年度をめどとした具体的な目標を提示することにより、健康に関連するすべての関係機関・団体等を始めとして、国民が一体となった健康づくり運動を総合的かつ効果的に推進し、国民各層の自由な意思決定に基づく健康づくりに関する意識の向上および取り組みを促そうという試みである。この運動を推進するために、健康日本21推進全国協議会を作った。期間は2000年から10年までとし、具体的な目標を掲げて国民の自主性を促している。「健康を実現することは、元来、個人の健康観に基づき、一人ひとりが主体的に取り組む課題であるが、個人による健康の実現には、こうした個人の力と併せて、社会全体としても、個人の主体的な健康づくりを支援していくことが不可欠である」としている。具体的項目は、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・心の健康、禁煙、節酒、歯の健康、糖尿病、循環器病、がんと細部にわたっている。