従来、日本では肺気腫、慢性気管支炎と呼ばれてきた病気の総称である。気管支ぜんそくと病態が似ていることなどから混同されやすい。2001年、世界保健機関(WHO)は世界中でCOPDという共通病名を使い、予防や治療を啓発していくことを提案した。主な原因は喫煙であり、日本では500万~700万人の患者数が推定されるが、治療を受けているのは20数万人と推計されている。予防としては、禁煙の一言に尽きる。治療法は気管支を広げるような薬物とステロイドが代表的であるが、呼吸リハビリテーションという運動や栄養、在宅酸素療法の管理がある。