患者が現に診断治療を受けている主治医以外の医師から、現在の診断や治療について求める意見のこと。医師が患者に診断名やいくつかの治療法を説明して、患者がその治療法を選択したり、勧められた治療法に同意するという考えをインフォームド・コンセントと呼んでいるが、この制度を支える仕組みとしてセカンドオピニオンがある。アメリカなどでは、主治医自身が患者にセカンドオピニオンを聞くように勧めることもある。日本では日本人の国民的気質や保険制度の面からもまだ一般的ではない。ここ数年でインターネットを利用したセカンドオピニオンの提供サービス、外来にセカンドオピニオンの受け入れを明記する医療機関も増えてきた。2006年春の医療制度改革で、セカンドオピニオンの際の資料提供に保険が適用されるようになった。今後、医療制度としてまたは医療ビジネスとして、セカンドオピニオンに代表される医療決断支援のシステムが整備され、医療レベルの向上に寄与することが期待される。