動物の癒し効果により身体障害のリハビリや情緒安定化、痛み緩和、意欲向上などを期待した療法の総称。動物介在療法(animal assisted therapy ; AAT)と呼ばれることが多い。日本では「セラピー」の定義があいまいで、「医療行為」と認定するかどうかに議論がある。そういった意味で動物介在活動(animal assisted activity ; AAA)と呼んで、医療資格者のみならず多くの動物愛好家が動物の癒し効果を求めて、身体障害者や情緒障害者や高齢者の健康回復の手伝いをしているのが現状である。特に、イヌの心の癒し効果は注目され、日本でも高齢者の一人暮らしに与えるイヌの役割が見直されつつある。アニマルセラピストの公的資格はなく、いくつかの民間団体が認定を行っている。今後、医師や理学療法士、心理療法士などの専門家がAATの分野を研究し、活用されることが望まれる。