日本音楽療法学会では、「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持・改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」と定義している。日本音楽療法学会は2001年4月に設立され、音楽療法士の認定活動などを行っている。実際に音楽活動を行う「活動的音楽療法」と音楽を聴くことによって癒し効果を期待する「受容的音楽療法」に大別されている。一般に、音楽療法というとリラックス効果をイメージするが、痴呆の治療などにも応用されている。使用される音楽や楽器の種類には決まったものはなく、既成の楽曲からオリジナルなものまである。