日常的に介護を必要とせずに、心身ともに健康で自立した生活ができる期間のことをいう。世界保健機関(WHO)が、2000年に提唱した。平均寿命から要介護状態の期間を差し引いたものが健康寿命とされる。07年のWHOの統計では、日本は世界一の健康寿命国とされているが、高齢化社会を迎え、平均寿命と健康寿命の差が問題視されている。医療は平均寿命を延ばすが、健康寿命の延びには直接つながらない。そこで厚生労働省は、独自の算定基準に基づき、生活習慣の改善を中心とした予防に乗り出した。12年には、具体的な目標を設定して、健康寿命を延ばす試みがなされている。