厚生労働省が、がん対策基本法に基づいて2007年から5年ごとに策定しているがん対策の指針。17年10月に閣議決定された第3期の基本計画は、17年度から22年度までを目安として、「がん予防」「がん医療の充実」「がんとの共生」という3つの柱、およびこれらを支える研究や人材育成等の基盤整備推進により、がんの克服を目指す。「がん予防」では、受動喫煙対策を含めた1次予防やがん検診の充実化が図られる。「がん医療の充実」では、ゲノム情報を活用して個人に応じたがん治療を推進するほか、対策が遅れていたAYA世代(思春期と若年成人)への支援が初めて盛り込まれた。また「がんとの共生」を目指し、就労の継続支援や適切な緩和ケアの推進により、がん患者が住み慣れた地域社会で生活をしていく中で必要な支援を受けることができる環境整備を実施、としている。