加齢により心身の活力が衰え日常生活能力が低下した虚弱な状態。フレイルは虚弱や脆弱を意味する「frailty」からきている。健康な状態から介護が必要となる状態への移行期にあたると考えられている。アメリカ老年医学会の評価法では、(1)移動能力低下、(2)握力低下、(3)体重減少、(4)疲労感の自覚、(5)活動レベルの低下のうち、3つが当てはまるとこの段階と認定している。日本国内では少なくとも250万人が該当するとみられる。この「フレイル」という概念を広めることにより、要介護となることへの予防につながると期待されている。肉類などのタンパク質摂取や定期的な運動を行うことで、この段階になることを防いだり、遅らせることができるとされ、なかでも社会活動に積極的に参加することが勧められている。