原則として保育所の保育時間は一日8時間、開所時間は11時間であるが、後者が11時間を超える保育を、延長保育ということが最近では多い。従来から午後6時までの特別保育はよく行われていたが、1981年度から午後7時まで預かる延長保育、91年度から午後10時ごろまでの長時間保育が行われた。そして94年度に創設された時間延長型保育サービス事業では、それらを再編成して、A型(午後6時から2時間延長)、B型(4時間延長)、C型(6時間延長)の3タイプに分けた。さらに98年度には、延長保育等促進基盤整備事業が創設された。従来の時間延長型保育サービス事業を廃止し、保育所が自主的、主体的に取り組む事業である。延長時間は、11時間の開所時間(夜間保育は、おおむね午前11時ごろから午後10時ごろまで)の前後において、おおむね1時間、2時間、4時間または6時間としている。長時間開所し、早朝・夕刻の保育ニーズに積極的に対応する保育所に対し、保育士の人件費を補助する開所時間延長促進事業が95年度に創設されたが、2000年度は、この事業と前記基盤整備事業を再編して延長保育促進事業として8000カ所で実施され、04年度は1万2783カ所で実施した。09年度は1万6200カ所を目標としている。