乳幼児健康支援一時預かり事業(病後児保育)は、保育所に預けている子どもが病気になった場合、保育所に通えるように回復するまで、昼間、保育・看護をするもので、病児保育または病児デイケアともいう。病児保育には、病院・診療所等医療機関の併設型、単独の病児保育室、保育所併設型、乳児院併設型などがある。前二者は病気の急性期も入室可能であるが、後二者は主として回復期のみ1~3日くらい預かっている。1994年度から全国30カ所で病後児デイサービスモデル事業が始まり、さらに名称を95年度からは乳幼児健康支援デイサービス事業、98年度からは乳幼児健康支援一時預かり事業と変更し、98年度は84カ所で、さらに99年度は、保育士や看護師が施設の空き部屋や自宅等を利用する派遣型も含め、450カ所で病児デイケアが行われた。2000年度は、保護者が病気等になった家庭や産後で体調不良である家庭に派遣対象を拡大した。また、それに加えて小規模型(利用定員2人以上)を新設し、04年度は全国の507市町村で実施された。09年度は1500市町村を目標としている。