2007年3月に厚生労働省が策定した、乳幼児の授乳・離乳のための支援ガイド。目的として、(1)授乳や離乳を通して、母子の健康支援の維持とともに、親子のかかわりが健やかに形成されることが重視される支援、(2)乳汁や離乳食といった「もの」にのみ目が向けられるのではなく、一人ひとりの子どもの成長・発達が尊重される支援、(3)妊産婦や子どもにかかわる専門家として、基本的事項の共有化が図られる支援、(4)授乳や離乳への支援が多くの場で展開されること、などを挙げている。要点は以下のとおり。授乳の際には、できるだけ静かな環境で、しっかり乳児を抱いて、優しく声かけをする。また、授乳への理解と支援が深まるように、父親や家族、身近な人への情報提供を進め、授乳で困った時に気軽に相談できる場所づくりや、外出しやすく働きやすい環境づくりを進める。生後5、6カ月ごろに離乳を開始し、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与える。そして、生後12~18カ月ごろ、形のある食物をかみつぶせるようになり、大部分のエネルギーや栄養素を母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになったら、離乳を完了する。