子どもの病気や検査、治療等について、年齢や理解度に応じた説明をすること。(1)医療行為の手順を分かりやすく説明する、(2)子どもの不安や緊張を和らげる、(3)子どもと医療関係者との信頼関係を築く、の3つの目的がある。子どものためのインフォームドコンセントともいわれ、子どもや家族が治療に取り組む意欲を引き出すことが期待される。日本では近年、一部の医療機関で、人形や絵本などを使ってのプレパレーションの実施が少しずつ広まっている。さらに2010年、子ども向けに、採血や点滴などの医療行為についてアニメを使って説明する端末「スマイルタッチ」が、主として医療機関向けに開発・販売された。子どもは緊張して不安な時、言葉では理解しにくいので、子どもの関心が高いアニメを使うと緊張が緩和され、医療行為の手順を説明しやすい、と期待される。