子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが、毎年5月第2日曜の母の日に発表している、母親になるのに最も適した国のランキング。「女性指標」と「子ども指標」をベースに、国際比較を行ってランク付けする。女性指標は、妊産婦死亡のリスク、現代的避妊手法の使用、訓練を受けた医療従事者の立ち会いのもとでの出産、女性の平均寿命、女性の正規教育期間、男女間の給与所得比、産休・育休制度および女性の国政レベルでの政治への参加といった項目を中心に比較。子ども指標は、5歳未満の子どもの死亡率と栄養不良児率、就学前教育(就学)率、初等教育就学率とその男女比、中等教育就学率、および安全な水の利用率といった項目を中心に比較される。第11回目となる2010年発表のランキングは、160カ国のうち、先進国グループの1位はノルウェー、開発途上国グループの1位はキューバ、後発開発途上国グループの1位はモルディブであった。日本は先進国グループ中で子ども指標6位、女性指標38位となり、母親指標は前年より順位を2つあげて32位となった。先進国以外の国では、専門的介助のない出産が、女性と新生児の生命を危険な状態にさらしている。