日本の乳幼児の身体発育状態を調査し、身体発育値および発育曲線を明らかにするための行政調査。1960年から10年ごとに行われているが、2010年9月に厚生労働省が第6回目となる全国調査を実施し、その概況を11年10月に公表した。乳幼児健診などによる一般調査7652人と、病院調査4774人が対象。その結果、頭囲には大きな変化は認められなかったものの、体重、身長、胸囲は、1980年以降、出生時~乳幼児期前半の男子女子ともにやや減少傾向が認められた。同時に調査された乳幼児の運動と言語機能の発達は、2000年に比べてやや遅くなっていた。母乳栄養については、月齢が進んでも、その割合は高くなっていた。妊婦の飲酒率は8.7%で、00年調査の18.1%に比べて減少した。妊婦の喫煙率は1990年が5.6%、2000年が10.0%、10年が5.0%というように変化した。