行動力や心の問題を持つ、幼児~思春期の児童の情緒や行動を、面接によって測定・評価するための問診票のこと。アメリカの心理学者トーマス・アッケンバック(Thomas M. Achenbach)らが開発した、心理社会的な適応・不適応状態を包括的に評価するシステムに基づいて作られている。問診票は男女別に標準化されており、18カ月~5歳児の保護者・保育士、6~18歳児の保護者・教師、さらに11~18歳児の本人が記入する用の計9種類があり、多面的に評価ができる。すでに日本語を含む100以上の言語に翻訳され、80以上の文化圏において8000以上の研究論文も報告されている。問診票は著作権者の許諾に基づいて頒布され、購入すれば使える。日本語版もある。ただし、子どもの行動等の特徴や支援方法を探るためのもので、決して障がいの有無を判断するものではないので注意したい。