ベビーカーの使用可能な場所を指示したり、使用禁止場所を指示するマークのことである。2014年3月、国土交通省は電車やバスの車内ではベビーカーをたたまなくてもよいとする共通ルールを決め、それに合わせて制定された。使用可マーク、使用禁止マークともに図案は全国統一である。近年は公共交通機関や公共施設等でバリアフリー化が進み、子どもをベビーカーに乗せたまま外出しやすくなっている。また、政府は「子ども・子育てビジョン」に基づき、子どもと子育てを応援する社会への転換を求めている。国土交通省は乳幼児連れの利用者のため、授乳やおむつ替えのためのスペースを配した施設整備を促進。ベビーカー利用についても、エレベーターの設置やスペース確保などの取り組みを行っている。そのため乳幼児連れの外出および移動の負担は、少しずつ軽減してきている。マークの制定には、ベビーカーを普及させるうえで安全な使用を呼びかけるとともに、周囲の理解や協力を求める狙いもある。