体力や作業能力ともよばれる。比較的簡単な運動を行わせた時の成績(パフォーマンス)と生理機能の測定値によって評価するが、成績は技術にも左右されるので生理機能の優劣だけでは決まらない。運動能力を決定する因子には体格、体型、体構成、姿勢、心肺機能、最大酸素摂取量、最大酸素負債量、筋力、筋持久力、瞬発力、敏捷性、巧緻性、平衡性、柔軟性などがある。基本的な運動能力は筋力、筋持久力、瞬発力によって決まるが、スポーツによっては敏捷性、巧緻性、平衡性、柔軟性が重要な因子になることもある。また、広い意味での運動能力は状況に対する判断能力や意志の強さ、さらにチームプレーでは戦略を決定する能力や他人との協調性といった因子も関係する。