刺激が与えられてから行動を起こすまでの時間や反復運動に要する時間のこと。中枢神経の判断時間、神経の伝達速度、筋肉の収縮速度と関係し、短いほど敏捷性が高い。バドミントン、テニス、卓球、スキー、野球などのスポーツに必要。光や音の信号に対して手指で電鍵を押すまでの時間である単位反応時間で判定する。その他にも一定距離をサイドステップする反復横跳びの回数、落下する棒を握るまでの棒反応時間、立位と腕立伏臥姿勢を繰り返す回数、方向変更走や往復走の所要時間などでも評価できる。合図を受けてからなるべく早く動作を行ったり、反復運動をできるだけ早く繰り返すことで高めることができる。筋力が強いほど加速度が大きくなるので優れていることが多く、体脂肪が低いほど高くなる傾向がある。女性の敏捷性は男性の約85%と男女差は少ない。