安静時に1回の呼吸で肺に出入りする空気の量を1回換気量(tidal volume)とよび、成人の平均値は約500ミリリットルである。息を吐いてから、努力して吐き出せる量が予備呼気量(expiratory reserve volume)で約1000ミリリットル。逆に安静吸入後、努力できる吸入量が予備吸気量(inspiratory reserve volume)といって約2000ミリリットルである。この三者を合わせたものが肺活量。最大に吐き出しても、肺内に残っている約1500ミリリットルの空気が残気量(residual volume)。肺活量と残気量の合計が全肺気量である。なお、予備呼気量と残気量を合わせて機能的残気量(functional residual capacity)、安静呼出後に吸い込める最大吸気量を深吸気量(inspiratory capacity)という。全肺気量は肺容量ともいわれている。