スポーツ障害の一種で使い過ぎ症候群ともよばれる。第1段階では運動中の関節、筋肉、腱、靭帯(じんたい)などの鈍痛、第2段階ではそうした鈍痛が運動後にも残り、第3段階になると安静時にも痛みがある。自覚症状は、(1)同じ運動なのに疲労感が残る、(2)筋肉痛や関節痛がなかなかとれない、(3)食欲の減退、(4)体重の減少、(5)睡眠不足、(6)運動が面倒になる、などがある。無理なトレーニングと不十分な休養による筋肉や腱などの慢性疲労が主な原因。予防は適度の休養、正しいフォームの習得と筋力トレーニング、ウオームアップとクールダウンの励行など。痛みを感じたら運動後に冷却し、十分な休養をとる。それでも痛みが強くなるようなら運動を中止し安静にする。回復には数週間から数カ月かかることが多い。