柑橘類や梅干しなどに含まれる、クエン酸(αヒドロキシ酸)という有機化合物を調合した健康補助食品。枸櫞(くえん)という、中国産のレモンの一種から名づけられた。クエン酸は、人間の体が食物から摂取した栄養素を分解し、エネルギーを産生するためのクエン酸回路(TCA回路)というメカニズムにおいて、そのサイクルを維持・調節する重要な役割を果たしている。通常は体内で分解生成されるが、スポーツ時などに体外から補給すると、クエン酸回路が活性化され、嫌気呼吸が起こらず筋肉で乳酸が生成されない。そのため疲労回復によいとか、筋肉や神経の疲労予防によいなどといわれ、各種のサプリメントの成分として使用されている。ただし、その有効性については、現在までのところ十分なデータはない。